
今回の研究レポートは、Ryze Tech社より発売されている「Tello / Tello Edu」をプログラミング言語「Python」(パイソン)で動かしてみます。
① Tello(Tello Edu)とは?
Tello(Tello Edu)は、DJIとIntelの技術協力のもと開発され、重量80gという航空法による規制は受けないドローンで一般に「トイドローン」と呼ばれるジャンルのものになります。軽量ながらビジョンセンサー・気圧センサーが搭載され低価格を実現したドローンです。
ドローンの機体シェアの多く持つDJI社の技術協力ということもあり安定飛行のノウハウが盛り込まれています。
② 環境を整えよう
まずはPythonのサンプルコードをダウンロードしましょう!
Pythonのインストール・基本的な使い方はこちらを参考にしてください。
RYZEの公式サイトのダウンロードページへアクセスします。https://www.ryzerobotics.com/jp/tello-edu/downloads
Tello SDK2.0 UserGuideをクリックします。
PDFをダウンロードします。
Introductionにサンプルコード「Tello3.py」がダウンロードできるリンクが貼られているので、サンプルコードをダウンロードし、保存します。
③ Pythonでサンプルコードを読み込もう
IDLE(Pytone)を起動します。
FileメニューのOpenから先ほどダウンロードした「Tello3.py」を開いていきます。
④ Tello EduとPCを繋げよう
Wi-FiでPCとTello Eduを繋げます。Tello Eduの横にあるスイッチを押します。
PC画面下にある地球儀のマークをクリックします。
リストにTello が表示されるので、こちらを選択し[接続]をクリックします。
⑤ PythonでTello/Tello Eduを動かそう
RunメニューよりRun Moduleを選択します。
開いたウィンドウの方に「command」と入力しEnterキーを押します。
これで命令できる状態になりました。
続けて「takeoff」と入力しEnterキーを押します。離陸します。
続けて「forward 100cm」と入力しEnterキーを押します。
100cm前へ移動します。
続けて「land」と入力しEnterキーを押します。着陸します。
他にも以下のようなコマンドがありますので試してみましょう。
command | SDKモードへ |
---|---|
takeoff | 自動離陸 |
land | 自動着陸 |
up 〇〇cm | 〇〇cm 上昇 |
down 〇〇cm | 〇〇cm 下降 |
left 〇〇cm | 左へ〇〇cm 移動 |
right 〇〇cm | 右へ〇〇cm 移動 |
forward 〇〇cm | 前へ〇〇cm 移動 |
back 〇〇cm | 後ろへ〇〇cm 移動 |
cw 〇〇° | 〇〇° 時計周り(右)に回る |
ccw 〇〇° | 〇〇° 反時計周り(左)に回る |

他の命令は先ほどダウンロードしたTello SDKのPDFに書いてありますので色々挑戦してみてください!
あとがき
いかがでしたでしょうか?
色々なソフトウェアを準備したり、英文の解読が必要だったりと、若干敷居が高いですが、実際にドローンをプログラミングで飛ばすことができるとまた違った楽しみがあるかと思います!
プロペララボでは、ロボット・ドローンを使った課題を他にもたくさん用意しています。
ぜひそちらにも挑戦してみてくださいね!
基本的なScratchプログラミングにもっと慣れたい方はこちらがおススメです!
- 2020/11/25
ゼロベースからドローンプログラミングを始める方が、まずは理解しておきたい機体のセットアップからプログラム作成方法までを網羅したセット講座。
担当講師
原田 久美子
受講料
2,200円(税込)
学習目安
1時間