
今回はドローンの撮影で画角の広いGoProで撮影できるようカメラマウントを作ろうと思います。ここではDJI社のMAVICにGoProを取り付けます。
カメラマウントを固定する場所はバッテリー上部にします。
パーツ取付の採寸をする
今回DJI社の「MAVIC」というドローンに接続するためのパーツづくりをしていこうと思います。
それではさっそくパーツ取付のための採寸をしていこうと思います。
① 採寸をしてみよう(1)
まずは採寸です。メジャーで測り線を引いていきます。
② 採寸をしてみよう(2)
それぞれ矢印の部分までを測り、頂点部と傾斜部の角度や長さを算出していきます。
基礎となるパーツをベクターデータで作成する
それでは続いて計測した長さのデータをもとに、Illustratorにて線ツールでベクターデータを作っていこうと思います。
今回計測した長さは、上幅が40mm 下幅が58mm、上幅と下幅を横から見て測ると5mm、横は長さ20mmでした。この長さをもとにデータを作っていきましょう。
① 長さをもとに外枠を描く
線ツールで上幅を40mm 下幅を58mm、上幅と下幅を横から見て測ると5mm、横は長さ20mmとするとこんな感じで描けます。
② 余分な線を削除
続いて、余分な線を削除していきます。
③ 線を繋げる
それぞれの線を繋ぎ、傾斜部を作成していきます。
④ 線の太さを調整する
線端・角の形状・線の位置を下図のように設定し、線幅を「3mm」にします。計測上の長さが内側になるので、必ず線の太さを外側に付けるようにします。
⑤ アウトライン化する
オブジェクト/パス/パスのアウトライン で線(パス)をアウトライン化します。
⑥ 余分な辺を削除する
切りたい部分に線を引き、パスファインダーで分割をクリックします。切れた余分な部分を選択し削除します。
⑦ 完成
これで形のベースが完成しました!
最後にこのデータを「SVG」形式で保存しておきましょう。
Tinkercadで立体化する
それでは前項で作成したSVGを「Tinkercad」で立体化したいと思います。
Tinkercadとはオンラインで使えるブラウザベースの無料CADソフトです。
③ サイズを調整する
サイズを横幅58mm+左右の厚さ3mm+3mm=64mmにします。④ 接続部分のパーツを読み込む
GoProとの接続部分は無料で公開しているサイトのものをダウンロードして合体します。Thingiverseにアクセスし「GoPro」と検索して探します。
ThingiverseとはMakerbotが3Dモデルを互いにシェアするために設けたサイトです。
ここでは下記のモデルをダウンロードして接続します。
https://www.thingiverse.com/thing:40282
Gopro Flat Mount
by mark133 January 05, 2013
こちらのデータをお借りし合体します。
Tinkercad でインポートします。
位置を調整し、両方のオブジェクトを選択し、グループ化をクリックします。
⑤ エクスポートする
ここまで完了したら、最後にこのデータを出力可能な形式でエクスポートします。エクスポートを選択し、形式は「STL」をクリックします。
最後に名前を付けて保存します。

3Dプリンターで出力する
それでは、作成したSTLデーターをスライサーソフトを使って出力しましょう。
XYZmaker Suiteを起動し、XYZprintを開くをクリックします。
上部にある開くをクリックし先ほどのSTLファイルを開き、プロファイルより「フィラメントの種類」を「PLA」にし、「準備」をクリックします。
3Dプリンターのセッティングし「印刷」をクリックします。
これで完成です!
あとがき
いかがでしたでしょうか?
3Dプリンターがあれば、欲しい物に欲しい形状を加えて新しいものが作成できます。
今回はコラム作成のため簡易的なアダプターを作成しました。実際に飛行するには固定が十分でありませんので使用しないでください。